Q. 介護職員より副業をしたいとの相談がありました。就業規則で副業届の提出が規定されているので、そちらは提出いただこうと思っていますが、その他会社側が注意した方が良い点はありますか？

A.
●労働時間の管理について
副業により異なる介護事業場・事業主のもとで就労する場合でも、労働基準法の労働時間に関する規制（原則1日8時間、週40時間を超えて労働させてはならない）は通算して適用されます。
自社以外の労働時間は見えづらい部分もありますが、ご本人に申告いただく等コミュニケーションをとり、労働時間を把握するよう努める必要があります。
※労働基準法上の管理監督者として副業を行う者については、労働時間に関する規制が適用されません。
また、労働時間を通算した結果、法定時間外労働が発生した場合の割増賃金の支払い義務は、後から労働契約を締結した事業主の方にあります。

●健康・安全への配慮について
長時間および不規則な労働による体調不良や集中力の低下、それに伴う労災事故が防止できるような体制作りが大切です。
ご本人に健康管理について注意いただくのはもちろんのこと、その方の上司や管理者の方等にもその点をご留意の上、就労ぶりを観察いただく等の協力体制が取れると望ましいかと思います。