生い立ち⑦ M&Aアドバイザーの経験
- BBコラム
私が自分で言うのも
恐縮なのですが、
30歳半ばにして仕事面では、
良くも悪くも色んな経験を
してきたと思います。
振り返ってみると、
圧倒的に失敗の方が多いのですが(泣)、
M&Aの仕事を通じて
中小企業の社長さんをはじめ
経営層の方々と向き合う際には、
今まで自分で事業をしてきたことも
その失敗や成功も含め、
これまでの全ての経験が
活きているなと感じます。
M&Aアドバイザーとは、
一言で言うと、
事業承継や企業買収の仲介役のことですが、
事業を縮小・売却したい企業(売主)と、
事業を拡大したい企業(買主)の間に立って、
事業や法人の財務的・法的・業務的な
バトンタッチを円滑に進める役割を担っています。
M&Aは
相応の専門知識(財務・法務・業務)が
求められることはもちろん、
売主・買主ともに人生を掛けた真剣勝負の場であり、
人の集まりである会社又は事業の引き継ぎになりますので、
ケースバイケースの突発的な
出来事や課題が発生することは日常茶飯事で、
そのような局面においても、
人間味ある合理的な解決策を提案できる
対応力が非常に重要です。
一般的に、売主・買主の経営層は
私よりも年齢も上ですし、
経営者としての実績も経験年数も
圧倒的に上なわけです。
そのような方々に対して、
M&Aの仲介役としての価値を認めていただき、
決して安くはない御手数料を頂くというのは、
とっても大変なことなんです。
実際、
私が属していた上場企業においても、
M&Aアドバイザーとして
全く成績があげられないメンバーも
存在しました。
私自身も毎回、
誠心誠意取り組んでいましたし、
非常に難易度が高い仕事である分、
事業承継のお手伝いを終えた際の
達成感はこの上ないものだと思います。
何より、中小企業の社長さんに本気で
感謝されることがとっても嬉しいですね。
私にとって、本気でやっている方から
感謝されることって、
これ以上ない達成感をもたらしてくれます。
今でも継続的な関係を続けて下さる
社長さんが多いのは、
私にとってこの上ない喜びです。
そんなこんなで、
これまで事業で失敗ばかりの私でしたが、
がむしゃらにそして誠心誠意取り組んだ結果、
M&Aアドバイザーとして
NO.1の成績を収めることが出来ました。
狙ったというより、
ただがむしゃらにやってきた結果、
気付いたらそうなっていたという感覚です。
売主・買主問わず、
本当に良い経営者の方々との出会いに
恵まれたなというのが率直な感想です。
M&Aも、1人の人として勝負する
職業としては確かにとっても魅力的
ではありますが、
M&Aは基本的には単発のお仕事ですので、
事業継承がひと段落したら、
そこでお仕事は基本的に終了です。
M&Aの仕事を通じてお会いした、
命を懸けて事業をしている中小企業の社長さんと、
継続的に一緒に仕事がしたいと思っても、
M&Aだけでは難しい面があります。
一体、どうしたら、
本気で仕事する中小企業の社長さんと
仕事を継続的に出来るのか?
というふとした疑問が、
社会保険労務士になるきっかけの1つです。